本日は周辺地域の怪で。
■地獄谷
江戸はKジ町の駅構内には、人影が壁に沁みついてると言われるベンチがあるそうな
（影は複数らしい）「そうな」というのは、幾度利用しようがあっしにはそれが見えないから
なのですが、これに限らずこの駅はなかなかに怖い話もあるようで・・・
関連した漫画を読んだのち、この周辺がその昔（江戸初期）には「地獄谷」と呼ばれる
罪人の躯や無縁仏の遺骸を投げ捨て放置していた場所だと知りやした。
当時は骸骨ゴロゴロ。駅を掘る際にも何だか色々見つかっているようです。
母と毎年お花見に千鳥ヶ淵へ行く際通っていた道がドンピシャで、ウヒョーと
叫びました。あげな土地高かつとこなのに・・（それ関係無い）
今回検索してみたら、鏡花の佳作に数えられる「二、三羽～」が実はここが
舞台らしく、嗚呼あのストリップ夫婦が出たのは地獄谷であったかと。
土地には陰・陽がある、なーんていうとカッコよさ
毛気ですが、単に灯りが
ついてるか消えてるかだけの感覚にてジャッジするならば、曰く・言われは知らぬとしても
果してこの土地は間違いなく陰だと感じます。スイッチ・オフ。坂多いしな。
（周辺にお住いの方居たらすみません、徹底的な主観ですので～）
ここにはガタの東京最終の屋敷となったとこもありますね、現在はホテルになってます。
怖いというよりは、興味をそそられた一件でした。
■肥後はK水の長持
あっしが幼いころ、母が引越しの物件を探している折に訪問した一軒に
K水在所のもの有り。小学校からも近い上に広いので良きかなと
見にいったところ、古い日本家屋の屋根裏に、一つの長持があったそうで。
家主いわく、条件として『この長持を置いたまま生活すること』
母はそれも有りかと私ども姉妹に「これこれこういう家が・・・」と話したところ
姉が泣いて嫌がったとのことでした。姉、GJ。
結局母もその物件は却下したのですが、理由が
「近所に夜逃げしたまんまになってる家があって、夜その前通って帰宅するのが怖いから」。
母よ、ソコじゃないから。まず長持有りきの時点で即却下だろう・・
聞けば何年も無人のお家で、ただその長持だけは置き去りのままとのこと。
「だって、家賃かなり安かったのよー」・・・ますます却下だ・・・
しかし何が入ってたんだろーね、と語りあうあっしら姉妹。実際見た母は
何も入ってなかった、と答えました。え、その長持見たんすか母ちゃん・・
しかし31歳のあっし、得意の妄想癖で
「・・・空の長持。動かしてはならない長持。空ならいつか何かがそこに
戻ってくる・・・？」こりゃネタになるかも。
どんな形だったかも聞いておけとばかり、母が言うには
「ちょっと変わってた」
「長持ってたいがい蒲鉾型なのよ」さすが昭和戦中生まれ。蔵は無くともリアル昔話。
「でも、それ片方がカクカクなっててさ」・・・
K水の旧家らしい日本家屋。そこに永に置かれる長持ちの、その形を示す母の手先を
見た私は唐突にある考えに取りつかれたのでございます・・・
お母さん、それ、・・・棺桶じゃありませんか・・・？
奥少佐が突囲の折成功の烽火を上げた場所に近いK水。地形的に間違いなく
そこを通って川尻方面に向かってたなーそういえば、と記憶をむりやり塗り替え
このお話は終わらせていただきとうございます・・・
しかし、結局引っ越した別の家も住んでる家族以外は「おっかねー」と
異口同音言われちまうとこだったのですが、まぁそれはまたの機会に。
どんだけ（脳が）ハッピー家族なんだろ、ウチ・・・
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