再三再四の警句も、要は徒労ということだ。
「私は旅団長に許可を請う為最善を尽くし、亦機を逸せぬよう事に当たりました」
それがご報告する総てであります。
待罪書も出そうぞ、譴責もあまんじてお受け致しますと礼する男は
しでかした所業への責を取るのに、既に己が首を検分に差し出しているのと同じ。
真に命をかけた上でのことと、眼逸らさず言い放つ。
「・・・覚悟の程、あい分かった」
山田は今にも振り下ろさんとしていた刀を納め、眼前の部下を
殴り飛ばした。
揺らいだ胴めがけて更に一発、鳩尾に連打。
蹴りを器用に差し挟みながら、豪腕うならせ低い位置から長身の部下の
顎にお見舞い、蹴って蹴って蹴って、接近戦なら任せろと強打の豪華大放出!?
防御の間も与えず次々のクリーンヒット、まさにワザの★百貨店~~~~!!!
ついに入ったレフェリー(中村参謀長)のストップに
ようやく拳をおろした旅団長。
白手ぬぐいが無かったので、中村はかわりに洗濯済み六尺を投げてやり
半分屍化してる物体に、一言感想を訊いてみた。
「は・・・・・
半端無く強ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
絞り出すように絶叫し
山川中佐は、こと切れた・・・・
(生きてます)
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